[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
私、修行中のハイプリーストの葵。
最近気になるあの人から、手紙をもらったの。
『明日の20時、大聖堂で待ってます ミユウ』
こ、これって…もしかして…うぅん、そんな事は無いよね。
それに私にはA君が居るし…
で…でも、もしかして…―。
(オープニング)
ジャージャージャージャーン♪
タッタッタッタ♪タッタッタッタ♪
ジャカジャーン♪
(CM~)
乳酸菌、足りてますk(ry
たんたららら~ん♪(効果音)
ゴクッゴクッゴクッ…ぷはー。
(~CM終了)
ドキドキドキドキ…高鳴る胸。
逸る気持ちを抑え、何食わぬ顔で待ち合わせ場所へ向かう。
「待っていたよ、葵」
時間より少し前に着いた私を待っていた彼女。
「ごめんなさい、お待たせしてしまったようで…」
「私も今来たところだよ」
「そっか…」
何気ない会話なら沢山したけど、いざこうやって面と向かうと気恥ずかしさがこみ上げてくる。
『…』
二人の間に沈黙が走る。
「あ、あの!!」
突然の大きな声に少し吃驚したけれど、彼女の真剣な瞳から目が離せない。
「…なんでしょう?」
心の中で(平常心…平常心…)と、いつもの私を意識しながら返事をする。
「お話っていうのはですね…その…実は私」
「葵さんの事gくぁwせdrftgyふじこlp;(私にはこう聞こえた」
「……………ぁーおーいーさーまぁ~~~~~~~!!!」
カツーンカツーンカツーンカツーン―。
響く靴音と共に現れたのは、なんとタキシード姿でバラの花束を手にしたA君だった。
「なにしとん自分(ドスのきいた声で」
良い所を聞き逃してしまった私は、笑顔でA君の方を向いた。
「いやぁー、俺と結婚する為に待っててくれたんでしょ><」
A君はモジクサモジクサしながらしながら、私に花束を突き出してこういったのだった。
「…。」
「…そ、そうですよね!!葵さんにはAさんがいますよね。や、やだなぁ…私ったら」
てへっと舌をだし、軽く自分の頭をぽこっと叩く彼女。
「みゆー様ももしかして、お祝いに来てくれたのかにゃ!?」
「そうですよー、可愛い花嫁さんを見に来ました^^」
「それはありがとうー!葵様も喜ぶとおもうYO☆」
盛り上がる二人を前に、私はただ聞き逃した言葉を探していた。
(くぁwせdrftgyふじこlp;って何だろう…。)
爽やか笑顔のボマルス神父の前で愛を誓うA君。それを見守る彼女。
(本当にこれでいいの…?)
私の中で疑問が残る。
(これから先も触手プレイ夫婦と呼ばれていいの!? 今ならまだ…間に合う!!!)
『ボマルス:新婦、葵よ。病める時も健やかなる時もAを愛し(以下略』
「葵:…ぇません。誓えません!! 私、結婚やめます!!!!」
『ボマルス:そうか、ならこの式おーわりっ^p^』
「A:ちょww?」
「葵:私、自分の気持ちに嘘なんかつけません!!私が好きなのはミユウさんだもの!!!」
「ミユウ:わ、わたし!?」
「葵:うん…迷惑…かな…」
「ミユウ:ううん、そんなことないよ!!」
「葵:そっか、よかったぁ(*´д`*)」
「ミユウ:^^」
「葵:あ、神父様。私ミユウさんと結婚します!!」
『ボマルス:おkp。同性結婚不許可?ワシは漢字が苦手でのぅ。ふぉふぉふぉ』
「葵:やっべ、神父様かっけーwwwww」
カラーン…コロコロ。A君の手から、婚約指輪が滑り落ち転がっていく。
「A:やっぱり、俺にはナオしかいないんだあああああああああぁぁぁっぁ…!!!」
漫画ばりに涙を撒き散らしながらダッシュで走り去るA君を尻目に、私達は式をあげた。
03 | 2024/04 | 05 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
28 | 29 | 30 |